『神様の愛したマジシャン』/小石至誠 著

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あの「あったまグルグル」のネタで人気のマジシャン、ナポレオンズのパルト小石さんこと小石至誠さんと当店の店主の後藤は、以前に友人たちの遊び場のようなバーを一緒に経営したりしていました。マジシャンならではの知性とユーモアを怪しくもカッコよく漂わせる大人な男の雰囲気に、いつも憧れていたのです。そんな小石さんが書かれた、エッセイの面白さも詰まった自伝的小説。それにしてもまいったのは帯のコピーです。錚々たるメンバーと並んで後藤も書かせていただき、しかも糸井重里さんの隣に「コピーライター」という肩書きで紹介されて汗、もう苦笑するしかなかったのでした。まったく小石さんったら、大好きです。

小石至誠さんは、2021年10月26日に永眠されました。大好きだった小石さんのことを忘れません。小石さん、ありがとうございました。

(以下、冒頭の『シルク・ハット』より引用)

まだ名もないマジシャンが、懸命にマジックの練習をしている。マジシャンの投げたシルク・ハットが観客の頭上を飛び、再びマジシャンの手に戻ってくるマジックだ。しかし、シルク・ハットは誤って湖に落ち、沈んでいってしまった。「しまった、あのシルク・ハットがないと、マジックができなくなってしまう」若きマジシャンが嘆き悲しんでいると、金のシルク・ハットと銀のシルク・ハットを持った神様が湖上に現れ、「お前のなくしたシルク・ハットは、金のシルク・ハットか?それとも銀のか?」マジシャンは答えた。「いいえ、僕のなくしたシルク・ハットは、マジック用の黒いシルク・ハットです」神様は、若いマジシャンに金と銀と黒のシルク・ハットを与えて言いました。「私は、お前を愛します。良いマジシャンになりなさい」神様の愛したマジシャンは数年後、素晴らしいマジシャンになりました。

発売元:徳間書店

252ページ
2008年6月1日発売