写真集『FUKUSHIMA 福島県双葉郡楢葉町 1998-2006』/市川勝弘 著

¥2,200

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著者の市川勝弘さんは、当店の店主の後藤が日頃から仕事でも仕事じゃなくても仲よくさせていただいている写真家です。東日本大震災が起こってからは、一緒に宮城や岩手や福島を訪ねながら、さまざまな写真を撮っていただいてきました。普段は駄洒落ばかりのチャーミングなオジサンなのですが笑、写真家としての社会に対する眼差しは、とても強くて鋭くて。この写真集には、市川さんの奥様のご実家がある福島県双葉郡楢葉町での暮らしが収められています。原発事故で、この地を追われることになってしまった2011年以前の日常。それは福島だけの特別なものではなくて、きっと日本のあちこちの故郷で見ることのできた原風景です。だからこそ静かに深く、胸に迫ってくるのです。それらの写真をまとめた展覧会『日常』は、東京・青山のスパイラルガーデンやオーストリア・ウィーンのレオポルド美術館など、各所で開催されています。

「福島第二原子力発電所の近くにある妻の実家に里帰りする度に、プラウベルマキナというフイルムカメラで、コツコツと働きいつも変わらない義兄夫婦の農家の生活とその風景を撮り溜めていました。そこにあった何の変哲もない生活と風景があの福島第一原子力発電所事故で突然色を失い、撮り溜めた写真の見え方がガラリと変わりました。震災から10年の時間が経ち、後藤さん達と東北の被災地を訪れながら多くの方々に会う機会を頂き、貴重な経験を重ねてこの写真集を見ていると緩やかで懐かしい大切な時間が詰まっていると、いっそう感じました。多くの方々に手に取って頂けたら幸いです。」写真家 市川勝弘

(以下、True Ringのオフィシャルサイトより引用)

米をつくり、牛の世話をし、畑の野菜を育てる。夏の花火遊び。たわわに実る庭の柚子。正月のどんと焼き。写真家・市川勝弘が、妻の実家に帰省するたびにカメラに収めた暮らしの風景は、日本の平凡な風景、平凡な日常そのものです。しかし、2011年3月11日の震災を機にすべては一変しました。この家は福島第一原子力発電所の周囲20キロ圏内にあるため、一家は家を離れざるを得なくなったのです原発が奪った日常の日々を、私たちが失った風景をこの本に収めました。

造本設計:永井裕明
発売元:True Ring

A4変型  96ページ  カラー  41作品収録
日・英バイリンガル
2011年12月25日発売