写真©️濱津和貴

プロフィール

圷奈保美 Nahomi Akutsu

1956年生まれ 静岡県富士宮市、富士山麓で育つ。埼玉県在住。子育てが終わった頃、日本の花に興味を持ち、2005年から2017年まで花人・川瀬敏郎先生に師事、なげいれの花を学ぶ。花というものを知りたくて花を探しに山を歩くようになる。

2014年より埼玉県のイノセントアートギ ャラリー&カフェ寧の古民家にて毎年花会を行う。以来、寧の古民家をお借りして山里の花と寧の四季折々に咲く花を使い、なげいれ花の教室を始める。また、四季を通じ教室を山に移し行う。

2021年より Galerie箒星さんにて陶芸家の村木優児さん、川口武亮さん、伊藤明美さん、浜野まゆみさん、三藤るいさんの陶展に花を入れる。

2022年から (静岡県清水市)季節の菜 食ご飯「そや」さんにて、季 節ごとのなげいれ花の会を始める。

2023年5月 灯屋「古籠展」にて花を入れる。

2023年10月 目黒区駒場公園旧前田邸にて『秋の花会』開催。

2024年3月 根津神社客殿にて『陽春の花会』開催。

2024年7月・10月 根津神社「月次花御札」に因 み客殿にて花会を開く。

2024年5月から  世田谷にて半谷仁子さん亭 主の峠の茶屋「公爺庵」から呈茶とともになげいれの教 室(不定期)を開く。

2024年6月 鎌倉市佐助のギャラリー 〝アピスとドライブ〟にてなげいれ花の教室を開く

2024年10月 唐津、龍仁窯にて『古陶磁 の声を聴き唐津山里の霜降花を』なげいれ花の一日教室開催。

2024年11月 公爺庵より場所を移し、「如庵」の写しである、大磯『城山庵』にて『時を遊び花を入れる』茶と花の会を開く。

2025年1月・5月 根津神社「月次花御札」に因み客殿にて花会予定。




 
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山里花 オフィシャルサイト 

https://yamasatohana.jimdosite.com

instagram @nahomi_akutsu

note 山里花

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お問い合わせ

「山里花」サポートスタッフインスタグラムへ
DMをお送りください
@yamasatohana_staff

◎ワークショップは、鎌倉「アピスとドライブ」と文京区「根津神社」の二ヶ所で行います。根津神社では、鑑賞&デモストレーションと、ワークショップを分けていますので、どちらかだけでも両方でもお申し込み可能です。

◎圷奈保美さん主催の埼玉 寧ギャラリー他でのワークショップや花会は、圷奈保美さんのホームページよりお申し込みとなりますのでよろしくお願いします。
https://yamasatohana.jimdosite.com

 

コラム

圷奈保美のなげいれの花とは

              花番頭 岡崎浩一

野辺に生きる草木花に会いに行く。

20数年通う山でもいつも
新たな出会いが待っている。

そんなスペシャルな草木花の命を
持ち帰り、生ける。

見事に昇華された美しい姿となって。

それが、圷奈保美のなげいれ花。

 

圷奈保美先生のなげいれの教室の魅力

      「山里花」サポートスタッフ 今井クミ

 野山にある、草、樹木、花を、野山にあるような姿に生けること、それが一般的になげいれ花と言われており、剣山などを使わず自然のままに籠など花器も自由に選択しいけるいけばなである。室町時代末期にはじまったようである。
  圷奈保美先生のなげいれの最も大きな個性は、まず自身が山を歩き花をとること。市場で購入しないことである。初めて先生の拠点である埼玉の寧ギャラリーを訪れた時はとても驚いた。山で先生が取った花と共に、広大な自然のままの庭から花をとり、いける教室であったからである。こんな教室はなかなかないのではないだろうか。
  山に入るところから圷奈保美の投げ入れははじまる。山を歩く教室もあり、とってすぐに清流の岩の上や山の中にいけ、七夕には竹で自らが作った器で素麺をご用意くださり、私たちは蓼の葉に願いごとを書いた。
  正月の花会は、まずはご自身の書による文でのご案内から。素晴らしいしつらえを鑑賞したあとは、竹を生徒が自分で切り、花器を作ってそこに山の花をいける。炭で餅を焼き、わいわいとにぎやかな正月。花番頭の岡崎さんがたてたお薄をいただく。
    四季を愛し、人を愛し、自然と花を愛し、山を知らなければ、先生のなげいれは見えてこないのだと思う。
 「自分がなくなる。花が教えてくれる。」と先生は言う。軽く添えたその指先で、花に命を吹き込み急に輝くのは、自身がその花の山での風景を知っているからこそなのだろう。

 誰の投げ入れとも違う、山の生命力そのものの美しさと輝きを感じる圷先生の花。ほどなく万葉の歌の心と共に日本全国の山へ花旅に向かっていることだろう。

 

定期刊行物のお知らせ

2024/12/20刊行「山里花の記」
ジャーナル(不定期発行)

アピスとドライブより刊行されました。創刊号は布貼りの贅沢な装丁。4200円(税込)
2号目以降はシンプルなスタイルで引き続き発行していきます。定期購読をご希望の方はお知らせください。
写真:濱津和貴
編集・デザイン:今井クミ(アピスとドライブ)

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