「gallery nagu」の静謐な視点から生まれた、お香と写真集を。
 
神奈川県三浦市にある「gallery nagu」を主宰しているフォトグラファーでありディレクターでもある小野田陽一さんと、商品開発などを手がける松本有未さん。お二人が京都の香木店としての系譜を持つ香雅堂と共同制作したお香が、「静物画」と「うつろひ」です。
 
お香の「静物画」は、2021年12月に開催された写真展『静物画』のために作られた、台湾の空気感が漂うオリエンタルでスパイシーな香り。写真集の『静物画』は、益子焼の陶芸家である寺村光輔さんの器をはじめとした無機物から人物に至るまでのさまざまなモチーフを、小野田陽一さんの視点による「静物画」で表現しています。撮影は、フランク・ロイド・ライトの弟子であった遠藤新設計で、約90年の歴史を持つ加地邸で行われました。そのタイムレスな美しさに満ちた空間で、台湾の色彩や昔のアジア映画を思わせる、妖美でモダンな世界観を表現しています。
 
お香の「うつろひ」は、まるで現代音楽のように空間にそっと寄り添えるような、心地よく穏やかな気持ちになれる香りになっています。