甲田益也子さんと広告の仕事で出会って、もう20年近くたつでしょうか。常に自然体で変わらず、ご自身の道をまっすぐに歩まれている姿は、清らかで美しく心が洗われます。(アピスとドライブ 今井クミ)

 

 

甲田益也子/こうだ みやこ
Profile 

1985年 作編曲担当の木村達司と結成の音楽デュオ「dip in the pool 」にてヴォーカルと作詞担当。

イギリスのラフトレードからエンジニア小野誠彦プロデュースによる「Silence」にてレコードデビュー。

以後dip in the pool名義で10枚のアルバムをリリース。またソロとしては、細野晴臣、清水靖晃、

ゴンザレス三上(GONNTITI)、TEI TOWA等豪華作曲家、プロデューサーを迎えた「Jupiter」をリリース。

近年、アムステルダムのレーベル Music From Memory からリイシューされた「On Retinae」が

世界的再評価のきっかけとなり、国内外からのライブ、楽曲コラボレーションオファーも多く、

若い世代との時空差間交流も。昨年はdip in the pool 主催ライブ「Immersive voices」を渋谷WWWにて行なっている。

 https://www.facebook.com/dipinthepool

 https://www.instagram.com/dipinthepool/

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 1980年資生堂「花椿」誌表紙でモデルデビュー。その後マガジンハウス雑誌「anan」専属モデルを経て、化粧品等企業広告、雑誌、ファッションブランドコレクション、ルックブック等でモデル活動を続けている。宝島社「大人のおしゃれ手帖」では、自身出演のファッション写真とテキストページ「スチール・ライフ」を2014年から5年間隔月連載していた。また、映画では周防正行監督「ファンシイダンス」、手塚眞監督「白痴」等の作品に出演している。舞台作品では、2020年、セルリアンタワー能楽堂での舞踏家笠井叡演出、振付、能楽師津村禮次郎出演作品「nevermore」に’逍遥’出演している。現在、甲斐さやか監督作品の上映が待たれる。

2022年私的な詩的な冊子‘Ellen ‘ハッコウ始まる。
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https://twitter.com/nkp_official

 

 甲田益也子さんへのQ&A_2024.2.19

 
Q.Ellenを制作するきっかけ、想いとこれを読んでくださる方に伝えたいことを教えてください。

A.何か新しい活動をしたいと思っていました。コロナ時期、雑誌で企画していた案がストップとなりその内容をどこかでできないかと頭の隅にあり、また前々から蛇腹の本を作りたいという願望も。当初は、スタッフ(仲間)がいないと成立しないと思っていたのですが人を巻き込まず小規模に誰かの判断を仰ぐ(決裁を委ねる)のではなく、自分でやれることをやってみようとデザイナーさんと2人でスタートさせました。最初の案とは違いEllenは私のごく個人的なちょっとした面白い体験(日常生活、記憶、夢などの中での)を、書き留めた日記、メモのような物です。取るに足らないエピソードでわざわざ本にする必要はゼロなんですが楽しいので続けていす。


最初に確認で出したカラーコピーを本のように折ってみただけで、かわいい!という気持ちに。どうってことない紙ですが、自分の書いた言葉や写真、絵がちゃんと並んでいて、まるで子供のように愛らしく、生まれた!という感じを味わいました。

なんだか面白いねと感じる人に届くといいなと思っています。小説や映画と同じく、身体は移動しなくとも意識の旅をしてみてください。

Q.どれくらいのペースで発行されていますか?

A.メインの販売場所がdip in the poolのライブ会場になるので(今のところ)それらに合わせ一年に1〜2冊というところです。

Q.最新のアリオトはとても楽しく斬新ですが、これはEllenではないのでしょうか。制作の想いを教えてください。

A.23年の鎌倉「アピスとドライブ」さん、東京「都民教会」でのdip in the pool「Still Life」シリーズにてライブのヴィジュアル制作を担当してくださった小柳淳嗣さん主宰アリオトさんがとても面白いフライヤーを作っているのを知り基本路線の蛇腹Ellenから飛び出した出張版エレンを一緒に作ると面白いと思って制作をお願いしました。

Q.出版はトランスタイム社ですが、ご自身のパブリッシャーですか?

A.そうですね。パブリッシャーでもありますが、私の活動の総称として以前より使用しています。

Q.このパブリッシャーの今後の展開の予定はお考えですか?

A.Ellen冊子以外は今のところ考えていません。どこにでも飛び出してみたいと思っていますので出張先よろしくお願いします。

Q.コロナの時代を経て、風の時代とも言われる今、以前と大きくさまざまなことが変化していると感じます。甲田さんが想うこと、感じていることは何でしょうか。

時間がものすごく巻いている体感があります。変化を見るのは好きですが

渦中にいると肉体はしんどいのでEllen1の最初のメッセージにも書いてありますが「Calm in the Chaos」と言う心境は自分には大事と思っています。その意識忘れず渦中での楽しみも体験できるといいなぁ。。。