壜壥[TANTEN]鳥山高史 個展
「野の花と菓子と茶」

 

|会期|

9/12FRI-10/5SUN 11:00-17:00
(金、土、日、祝のみOPEN)

|場所|

鎌倉市佐助2-13-13
電話0467-26-8725

喫茶ギャラリー アピスとドライブ

 オンラインショップはこちら 
※作品は少しずつアップしていきます

兵庫県丹波市にてガラスと金属の作品を制作する鳥山高史さんの個展を開催します。

今年の春より、カトラリーの作品を常設して展示させていただいております、この秋、ガラスの作品が初めて並びます。

私が思う鳥山さんの作品の魅力は、まず、代表作のジャムポットにみるガラスと金属の蓋、そしてスプーンの組み合わせ。

テーブルに自然を取り込める、みずみずしく、温かい世界。

元々ステンレスのスパゲティフォークに魅せられご連絡したわけですが、このかったステンレスとガラスの組み合わせは唯一無二であり、温かみのある独特な世界観があります。

他に、お茶のじかんを楽しむチャーピッやミルク入れ、グラス、豆鉢。カトラリー類も常設されているものに種類が追加され、

野の花を飾る小さな花器は、テーブルなどに語るものと、チャーミングな吊るすタイプもあります。 ぜひ、お庭や道端の小花などを日々楽しんでいただきたいです。

そして今回は葉山の菓子作家「嶋ゞ」 小島直子さんとの喫茶の会にアルミの皿と菓子切りもご提案いただきました。ガラスと金属、和菓子の組み合わせをお楽しみください。

9/20,21の2日間、ご予約制でおだしします。
※お申込みは終了いたしました。

また、花器については、9/19〜21の3日間は、なげいれの花のワークショップを年に2.3回お願いしている「山里花」圷奈保美さんにお越しいただきます。

野の花と菓子と茶が、生活の中で、さりげなく、美しく、みずみずしくありますように。

ディレクター今井クミ


壜壥[TANTEN]鳥山高史 プロフィール

1972年生まれ  
1992年ヴェネツッア遊学仕事帰国後1年間ガラス関係の取り組み
2004年 壜壥[TANTEN]活動開始
2007年 兵庫県丹波市に築炉
2015年 海外取引開始
instagram @tanten_glass_studio


鳥山高史さんに作品について質問しました。

 Q1.ガラスの波たつような表情はどうやって作られているのですか?

型吹きガラスの技法で製作しています。

金型は鉄、ステンレスが多く、型に吹き込んだ瞬間にガラスが冷やされて、

「鉄肌」と呼ぶ、鎚目模様になります。

 Q2.アルミプレートは、表裏で表情が違いますが、どちらが表ですか?

基本凹凸の少ない方を表としています。

Q3.花器とグラスなどは、色合いが違いますが、どうしてですか。

透明な硝子原料に鉄を混ぜて溶かしているので、青緑のガラスです。

昔の手吹きの窓ガラスが大好きで、当時の技法はそのままで、

ガラスもその頃のような素材にして、食器があれば良いのにと思ったのが

独立の動機です。40kg程が溶ける坩堝でガラスを溶かしているのですが、

青いガラスほど比重が重く、溶けている時は水のようですので、

坩堝の上層部は透明に近く、底にかけて色味が濃くなります。

オブジェ類は濃いガラスで作り、グラス類は色味の薄い物を使って製作しています。

 Q4.ガラスと金属は、どちらから始められたのですか。

なぜ、ガラスと金属の両方を製作されるのですか。

彫刻家になりたい希望で大学も彫刻科を受けていたのですが、受験には失敗して

浪人中に素材の勉強を始めたのがガラスとの出会いでした。

そこからは受験勉強はせずガラス一色となり、現在に至ります。

この日本では大変珍しいタイプの作家だと思いますが、

興味のある素材に高いハードルはありません。

逆に陶芸家が土だけ、木工家が木だけって、とても不自然だと考えています。

人には時間の制約がありますので、限度は理解していますが・・・

手が器用で大工仕事は相当できますし、自然農法での家庭菜園もしますし、

カメラ機材、撮影も大好きです。息子の撮影もオールドレンズを用いて

マニュアルに拘って撮影しています。



「嶋ゞ」小島直子プロフィール

菓子作家、ディレクター。商品企画職を経て、日本の工芸品や世界に誘われたことがお茶のきっかけとなり、和菓子作家転身
instagram @shimajima.kashi



「山里花」圷奈保美プロフィール

埼玉県在住。花人・川瀬敏郎先生に師事、なげいれの花を。花というものを知りたくて花を探しに山を歩こうようになる。現在、都内や埼玉で教室を開催している。年に2回ほど根津神社にて花会を開催している
インスタグラム @nahomi_akutsu