『新釈 遠野物語』/井上ひさし 著

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東京の或る交響楽団の首席トランペット奏者だったという犬伏太吉老人は、現在、岩手県は遠野山中の岩屋に住まっており、入学したばかりの大学を休学して、遠野近在の国立療養所でアルバイトをしている〝ぼく〟に、腹の皮がよじれるほど奇天烈な話を語ってきかせた‥‥‥。〝遠野〟に限りない愛着を寄せる鬼才・井上ひさしが、柳田国男の名著『遠野物語』の世界に挑戦する、現代の怪異譚9話。シールによる井上ひさしさんのサインと遅筆堂印入りです。

本書は、2024年7月23日の昼夜に「アピスとドライブ」鎌倉店にて開催した「神野三鈴が井上ひさしを読む会」で、女優の神野三鈴さんが朗読された作品でもあります。井上作品の舞台にも数多く出演し、ご本人とも親交の深かった神野さんの声によって、それはとても濃密な時間と空間になりました。


喫茶ギャラリー「アピスとドライブ」を開く準備をしている時に、同じ鎌倉・佐助の地に井上ひさしさんが旅立たれるまで住まわれていたお宅があることを知りました。そして奥様の井上ユリさんと仲よくさせていただくことになる(日頃から、本当にお世話になっています)というご縁に恵まれ、当店で井上ひさしさんの作品を販売させていただくことになりました。人の出会いの不思議さを想いつつ、井上ユリさんに感謝いたします。

発行所:新潮社
昭和55年10月25日 発行
平成15年1月25日 36刷改版
令和6年5月10日 48刷

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