少しずつ鎌倉店のお話を : 2
小さなオンラインストア「アピスとドライブ」の実店舗として鎌倉で準備中の喫茶ギャラリーは、人気の鶴岡八幡宮や小町通りとは反対側の鎌倉駅の西口、裏鎌倉とも呼ばれている地域にこの秋に開店する予定です。いつも大勢の観光客で賑わっている東口とは違った趣のある落ちついた場所で、鎌倉好きの大人たちに愛される隠れ家のような素敵なお店もたくさんあって、とても好きなのです。
その西口から散歩がてらで行ける場所には、大仏で有名な鎌倉大仏伝高徳院や、お金を洗う銭洗弁財天宇賀福神社などがありますが、僕がオススメしたいのは、上の写真の佐助稲荷神社です。公式サイトによると「源頼朝(著者注:現在放送中のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では、大泉洋さんが演じられていましたね。先日、劇中では亡くなってしまいました。)は、平安時代末期から鎌倉時代初期の武将、政治家であり、鎌倉幕府の初代征夷大将軍です。 河内源氏の源義朝の三男として生まれました(1147年)。父・義朝が平治の乱で敗れると伊豆、蛭ヶ小島へ流され、後に北条政子と結婚。そこで頼朝が病気に臥せっていた際に『かくれ里の稲荷』と名乗る翁が夢枕に立ち平家挙兵を促しました。そして頼朝は1180年8月に北条氏など東部の武士と協力し平家打倒の挙兵に踏み切ります。その後紆余曲折はありましたが、1185年弟の範頼、義経らに命じ『壇之浦の戦い』で平家を滅ぼしました。源頼朝は後の1192年に幕府を開き北条時政らの縁者や大江広元などの京都出身者を側近にし、幕府を運営しました。また、頼朝の御家人となった全国の武士によって幕府は支えられましたが、特に東国御家人たちの頼朝に対する信頼は厚いものでした。 頼朝は幕府の本拠地を鎌倉に定め、彼自身ほとんどその地を出ることはありませんでした。」とあります。
さらに公式サイトには「社伝によると建久年間、初代鎌倉幕府将軍・源頼朝が畠山重忠(著者注:同じくNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では、中川大志さんが演じられている武士の鑑な男ですね。)に命じて『かくれ里の祠』を探し当て稲荷神社を再建させたと伝えられています。(建久1190~1199年)頼朝は若い時、兵衛佐であったので佐殿と言われており、その佐殿を助けた神と言うことで佐助稲荷と言われています。佐助稲荷神社は頼朝が旗揚げの後征夷大将軍までのぼりつめたことから、別名『出世稲荷』と呼ばれ信仰を集めています。」そして「当時、開山良忠上人は佐介ヶ谷に住まわれていました。ある時、子供に虐められていた子狐を助けました。すると夢に親狐が現れ、悪病が流行る事を告げ、子狐を助けたお礼と共に薬種袋を残していったという事です。翌朝枕元に薬の元である種子があり、上人はお告げに従って種子を蒔くと3日の内に成長し、この薬草で多くの人の病を治しあがめられました。これは佐助稲荷のご利益だと考え、以来佐助稲荷に参詣するのが良いと人々に教えました。このことから、佐助稲荷では一対の白狐を供えて願を掛けるようになったのです。」とも。
出世だけではなく、商売繁盛、病気平癒、大漁満船、学業成就などにも霊験あらたかといわれ、パワースポットとして知られる佐助稲荷神社。いわゆる観光名所としての華やかさはありませんが、山の上へと続く49基の小さな赤い鳥居や、苔むした古い石祠、そこに安置されている無数の白い狐(神様のお使いですね。)の像など、ある種の不気味ささえも感じられてしまうような静けさは、これが浄化というものなのかという体験を味わわせてくれます。薄暗くなってからの時間は、ちょっと怖いのでオススメはしませんが(笑)鎌倉には、このような場所が人の日常の近くに、ごくごく普通にあるのですね。
小さなオンラインストア「アピスとドライブ」の実店舗としての喫茶ギャラリーは、少し工事が遅れてしまっていますが、10月の開店を目指して準備を進めています。佐助稲荷神社からも歩いてお寄りいただける場所になりますので、どうぞいらしてくださいませ。楽しみにしています。以下、佐助稲荷神社の公式サイトも見てみてくださいね。
https://sasukeinari.jp/