今年も、年に一度の店主の企画「広告コピーの展覧会」の開催の季節になりました。4回目となる今回は「秋山晶のコピー展」です。広告の言葉たちにとっての北極星のように揺らぐことなく今日も輝きつづけ、コピーライターたちにとっての道を示しつづけてくれる秋山晶さんのコピーから、僕も所属するTCC(東京コピーライターズクラブ)の会員69名の皆さんの文章から、そこにある何かを感じていただけたらうれしく思います。さらに本展の会場でしか観ることのできない秋山さんご自身による特別寄稿もありますので、どうぞお楽しみにです。

これまで「コロナの時代のコピー展」から始まり「糸井重里と仲畑貴志のコピー展」と「眞木準のコピー展」を開催してきました。ふらっとお一人で鎌倉までいらしてくださった糸井重里さんは「僕と仲畑くんのコピーに、ひとりひとりのコピーライターたちの人生が重なって見えてくるからスゴくおもしろいね。」と言ってくださいました。最終日に打ち上げも兼ねていらしてくださった仲畑貴志さんは「後藤さ、小さい会場だけどさ(笑)ひとつひとつの展示に深度があるから、いい展覧会になっているな。」と言ってくださいました。故・眞木準さんの娘さんと一緒にいらしてくださったお友だちの皆さんは「彼女のお父さんに、お会いできたような気がします。」と言ってくださいました。皆さん、ありがたいです。

この「広告コピーの展覧会」を始めた時には、コピーと文章だけを展示する展覧会が成立するのだろうか、「鎌倉の隠れ里」と呼ばれるここ佐助の会場まで皆さんに観に来ていただけるのだろうかと、少し不安もありました。それが本当に多くの皆さんに足を運んでいただけたのです。若い人たちが大勢いらしてくれたことも、とてもうれしい驚きでした。若い人たちが(いえ、ベテランも)選ばれたコピーから、そのコピーに対するコピーライターの皆さんそれぞれの文章から、膨大すぎる熱量を浴びてグッタリしている。そして自分も頑張ろうと前向きになって帰っていく。その背中を応援の気持ちで見送るのが、店主としての毎年の楽しみになったのです。笑

フリーのコピーライターとして独立して4年目だった僕がTCCに入会できた1997年に、秋山晶さんは会長を務められていました。その時に秋山さんから「クラブのメンバーでいることに誇りを持ってください。そして、楽しんでください。」という言葉をいただいたことを、今でも覚えています。その形としての展覧会になれば、とてもうれしく思います。上の写真は多くのコピーライターたちが読み込んできた、秋山晶さんの著書『秋山晶全仕事』です。本展の会場でもお読みいただけますので、こちらもどうぞお楽しみに。5月15日(金)から会場で、お待ちしています。https://x.gd/qgvE8(店主:後藤国弘)

5月 14, 2026 — 後藤国弘