すみません、2ヶ月半ぶりのブログです。暑い日が続く中で、熊本の大地震が起こってしまいました。今回の地震で亡くなられた方たちのご無念さと、暑さの中で大変な避難生活を送られている方たちのご苦労を想うと、言葉もありません。しかも10年前の大地震に続いてだなんて。心より、ご冥福をお祈りします。ご無事を願っています。

熊本には去年の1月に二度ほど、田園風景の撮影の仕事で行きました。また友人が熊本で百貨店の仕事や飲食店の仕事をしていることもあり、以前には地元企業に講演などでおじゃましたこともありました。そして東京では、45年前に上京してからつい最近も新宿の桂花ラーメンに、たまに寄らせてもらっています。

僕は東日本大震災の前から少しご縁のあった東北の人たちと、震災をきっかけに、さらにご縁を深めることになりました。皆さん、文字通りの紙一重で生き延びられたこと。亡くなられた方たちを、いつも静かに想いつづけていること。失ったものの大きさを、強がりも含めて、明るさで乗り越えようとしてきたこと。どうしようもない怒りを、心の奥に抱えつづけていること。生きてさえいれば、それでも何とかならないかもしれないけれど、それでも何とかなるかもしれないこと。人間は、みんな強いけど弱いし、みんな弱いけど強いこと。どうも言葉にすると薄くなってしまいますが、ただそこに、また会いたいと思う人たちが生きていてくれるということ。

ひとつの命より大切なものはないことは、誰もがわかっているはずなのに。大地震の直後の建物の中に戻ってはいけないことは、会社もわかっているはずなのに。僕も長い間、仕事で全国の百貨店や商業施設を取材で回り、その最前線で働く何百人もの人たちのお話を聴きつづけてきたので、現場に立つ仕事の楽しさや大変さや素晴らしさを少しは知っているつもりです。それが、こんな事故で吹き飛ばされてしまっては、絶対にいけない。そこが安全な場所で無くなってしまっては、絶対にいけない。驚くくらいに、そう強く思う自分がいます。

上の写真は、去年の1月に訪れた時の熊本の風景です。大きくて、美しかった。これから自分にできることを、具体的に考えたいと思います。当店は、8月は夏季休業をいただきます。暑すぎる夏、皆さまご自愛くださいませ。(店主:後藤国弘)

8月 04, 2026 — 後藤国弘