伝統的な縄文編みで作られるバッグブランドP of O。
新潟の栗島にルーツをもつ濱崎美祐紀さんのブランドです。

生まれ育った環境にあった縄文編みの生活用具たち。その編み方で彼女の抜群のセンスで研ぎ澄まされたバッグに仕上げています。先人に敬意を表し、未来に繋げていく手仕事。

鹿革、牛革、和紙などいくつかの素材で作られる優れたバッグたちは、さまざまな美しい表情をみせてくれます。

ひとつひとう丁寧に編まれる手仕事は基本はオーダー制で大量生産はできません。ぜひ手にとってご覧ください。

 

ブランド名:principle of overprint
重ね印刷のように、写真の上に文字をのせたり、異素材を重ね合わせたりすることで出現する新たな魅力を、文化や技法で表していくことがコンセプトです。

縄文編みを使っての作品制作の他、様々なブランドや作家ともコラボレーションしています。

>縄文編みとは
縄文時代から続く技法で、かつては日本全国で使われていました。布がなかった時代、草木の繊維をいかに面にしていくのかと工夫された技法です。

繊維を面に編み上げたものは、衣服にしたり、収穫したものを保管するためかけたり、包んだりと様々な用途で使われていました。

 粟島では、今もこの技法を使った運搬具を「テゴ」と呼び、海や山で取れた収穫物を運ぶための道具として使っています。
その他にも、岩のりを乾燥させるためのすだれのような形状の道具や、日よけ、風よけとしても使っています。

>縄文編みバッグの構造について
ひも状のヨコ糸と、ヨコ糸より細いタテ糸のみで構成されています。ヨコ糸を道具の左右にはり、コマに巻いたタテ糸を絡ませてヨコ糸をつなげていきます。

左右をループ状にしながら編み進め、大きいループをバッグの底に、もう一方の小さいループを開口部にして、開口部のループにひもを通すことで、巾着のように絞ることができます。
この技法も古くから使われているものです。

>和紙の縄文編みバッグの特徴
当ブランドのオリジナル性は、持ち手と素材と全体的な形です。持ち手は、編み進めながら作っており切れ目がありません。細めのひもですが、何本も重なることで強度が増し、見た目にも華奢で繊細な印象を与えています。

素材には和紙糸を使っています。これは、手漉き和紙ではなく、編み物用の機械で作られたものです。編み物用なので、強度もあり、しなやかで、水洗いもできる素材になっています。

 
  全体的な形についてですが、もともとのテゴは横長が基本です。当ブランドは、基本的に縦長になっており、現代のファッションにもすんなりと溶け込めるサイズ感とデザインになっています。