Melt&Birth(メルトアンドバース)は、

「寛いから生まれる美の提唱」を掲げ、暮らしの空間に時が和らぐお香から始めたライフスタイルブランドです。

⁡私たちが辿り着いたのは、お香作りの日本の聖地”淡路島”。

稀有なご縁に恵まれて、嘉永時代から先祖代々と、継承する香司と出逢いました。

香司こだわりの天然香料は、雑味がなく、空間と心身に静かに働きます。

お香を包む香箱は、日本の伝統工芸である漆箱です。丈夫で、美しくと、長年の職人の知恵と技により、希少なお香を彩りました。

香の揺らぎの美。溶けて生まれる安らぎを堪能ください。

 






 
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漆紙について
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この漆紙は、カシューや、アルキット樹脂から塗られたものです。江戸の伝統工芸で、丈夫で美しくと、受け継がれるなかで、漆から樹脂に変わっていったようです。夏場は、漆紙の乾燥の為に、エアコンをつけずに、汗だくで職人さん達が作業なさってくれています。

*製造工程
まず、幅80cm×長さ5,000mのロールの原料に下地の色を染めます。染め終わったら色落ちしないように色止め用のコーティングをします。コーティン グには紙に艶を与えたり、漆の塗料が紙の裏まで抜けないようにする役割もしています。次にエンボス(型押し)をして紙に凹凸を付けます。エンボスは紙に柄を付けるためと、凸の部分に漆を塗るために行います。その後、裁断して仕上げに漆を塗ります 。漆を塗る作業は職人の手により一枚一枚手作業で機械に通して行いますが、温度や湿度によって毎日紙の調子が違うので紙に合わせて微妙な調整をしており、殆ど手作業といっても良いと思います 。そのため印刷の紙とは違い手触りや独特の風合いを失うことなく高級感が生まれます。速乾の塗料はラッカー系が多く、どうしてもラッカーの臭いが残ってしまうので使用しておらず、乾燥に時間がかかるため一日に仕上がる紙の量が限られてしまうので、できる限り無駄の出ない寸法で製造するようにしています。受け継がれるなかで、下地の紙を染める染料を変色の少ない顔料系に変えたり、革用の型押機を導入して紙にエンボス(型押)をして凸の部分にだけ漆を塗る技術を取り入れ、現在のうるし紙となっています。