黒照について
福島・大堀相馬焼と宮城・雄勝硯の出会いから生まれた器。
福島県双葉郡浪江町(旧 大堀村)で約300年前から作られてきた大堀相馬焼に、宮城県石巻市雄勝町で約600年を超える歴史を持つといわれる硯の原料である雄勝石の粉末を釉薬として使った器「黒照:クロテラス 」です。2011年3月、東日本大震災の原発事故で避難指示が出され、大堀相馬焼の窯元の皆さんは故郷を離れることになってしまいます。そんな中でも、松永窯の四代目・松永武士さんは同じ東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた雄勝町の名産品である雄勝石を使い、硯の質感を生かした独特な黒い光沢を放つ器をつくりました。「黒照:クロテラス 」は2017年度のグッドデザイン賞を受賞後、多くのレストランやホテルなどでもご愛用いただいています。「アピスとドライブ」では、別注でオリジナルのデザインのお皿も制作。現在は福島県の最南に位置する西郷村に新しく構えた松永窯の工房で焼き上げられる器が、食卓の笑顔を照らせるといいなと思っています。当店の店主の後藤がネーミングやコピーを担当させていただき、松永さんと一緒にブランドづくりを続けています。