『十二人の手紙』/井上ひさし 著

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キャバレーのホステスになった修道女の身も心もボロボロの手紙、上京して主人の毒牙にかかった家出少女が弟に送る手紙など、手紙だけが物語る笑いと哀しみがいっぱいの人生ドラマ。シールによる、井上ひさしさんのサイン入りです。

本書は、2023年5月6日と7日の二夜連続で「アピスとドライブ」鎌倉店にて開催した「松尾貴史が井上ひさしを読む会」で、俳優の松尾貴史さんが朗読された作品でもあります。手紙ならではの表現と、上質なミステリーでもあるどんでん返しと、そして松尾さんの声によって、それは至福の時間になりました。

喫茶ギャラリー「アピスとドライブ」を開く準備をしている時に、同じ鎌倉・佐助の地に井上ひさしさんが旅立たれるまで住まわれていたお宅があることを知りました。そして奥様の井上ユリさんと仲よくさせていただくことになる(日頃から、本当にお世話になっています)というご縁に恵まれ、当店で井上ひさしさんの作品を販売させていただくことになりました。人の出会いの不思議さを想いつつ、井上ユリさんに感謝いたします。

発行所:中央公論新社
    中公文庫
1980年4月10日 初版発行
2009年1月25日 改版発行
2020年5月30日 改版9刷発行

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